
こんにちは。出戻りランサーです。
仕事をしていると、改めて「素直さ」は大事だと感じることがあります。
ただ、ここでいう素直さは、何でも言われた通りにすることではありません。
上司や先輩の言うことを無条件に信じることでもありません。
私が仕事で大事だと思う素直さは、
耳の痛い指摘を、いったん改善材料として受け取れる力
です。
これができる人は、仕事の修正が早く成長力にもつながっていると感じます。
認識合わせも早い。
周囲との関係もこじれにくい。
逆に、指摘を受けた瞬間に反発する人は、仕事が前に進みにくくなることがあります。
もちろん、人から指摘されるのは気持ちの良いものではありません。
特に図星の指摘ほど耳が痛いものです。
ただ、そこで反発するのか。
それとも、いったん受け取って考えるのか。
この差は、仕事ではかなり大きいと思っています。
素直さは「従順さ」ではない
まず誤解したくないのは、素直さは従順さではないということです。
言われたことを何でも受け入れる。
自分の意見を持たない。
相手に逆らわない。
これは、私の考える素直さとは異なります。
むしろ、仕事では自分の考えを持つことの方が大事です。
PMOの仕事でも、状況を見て、自分なりに判断し、必要なら意見を言う場面は多くあります。
ただし、自分の考えを持つことと、指摘を受け入れないことは別です。
自分の考えがあるからこそ、他人からの指摘で見直せる。
自分の見立てにこだわりすぎない。
必要なら修正する。
この柔軟さが、仕事でいう素直さだと思います。
つまり、素直な人とは、
自分の考え(芯)を持ちながらも、必要に応じてアップデートできる人
です。
図星ほど耳が痛い
仕事で反発が起きる場面を見ていると、内容が的外れだから反発しているとは限りません。
むしろ、図星だからこそ反発しているように見えることがあります。
例えば、
「早めに相談した方がいい」
「この資料は目的が見えづらい」
「認識合わせが足りていない」
「タスクの進め方が少し危ない」
「もう少し考えてから動いた方がいい」
こういう指摘は、言われた側にとっては耳が痛いものです。
本人もどこかで薄々気づいていた。
でも、そこを他人から言われると痛い。
だから、反射的に守りに入る。
「いや、でも」
「それは状況が違って」
「ちゃんとやっているつもりです」
「そこまで言われるほどではないです」
こうした反応は、気持ちは分からなくもありません。
ただ、そこで防御に入ってしまうと、せっかくの改善機会を失ってしまいます。
問題ある?なし?
というYesかNoの二択の質問に対して、言い訳から入るというシーンはよく見る気がします。
指摘は攻撃ではなく、修正の材料
もちろん、指摘の仕方が悪い人もいます。
人格否定のような言い方。
一方的に責める言い方。
相手の状況を見ずに詰める言い方。
こういうフィードバックは、受け取る側が反発しても仕方ない部分があります。
ただ、すべての指摘を「攻撃」として受け取ってしまうと、仕事ではかなり損をします。
仕事上の指摘は、本来は修正の材料です。
資料の方向性がズレている。
報告の粒度が足りない。
相談のタイミングが遅い。
関係者への確認が不足している。
こうした指摘は、自分を否定しているのではなく、仕事の進め方を調整するための情報です。
ここを切り分けられる人は強いです。
「自分が否定された」と受け取るのではなく、
「この仕事を前に進めるために、何を直せばいいのか」と考えられる。
この受け取り方ができると、仕事はかなりスムーズになります。
素直な人は改善が早い
素直な人の強みは、改善が早いことです。
指摘を受けたときに、
「なるほど、次からこうします」
「一度この観点で見直します」
「認識がズレていましたね」
「先に確認すべきでした」
と受け取れる人は、次の行動に移るまでが早いです。
反対に、反発が先に出る人は、そこで時間を使います。
説明する。
言い訳する。
納得しない。
自分の正しさを守る。
相手の指摘の粗を探す。
結果として、肝心の仕事の修正が遅れます。
仕事では、最初から完璧にできることよりも、ズレたときに早く修正できることの方が大事な場面があります。
特にPMOのように、関係者が多く、情報が変わりやすい仕事ではなおさらです。
最初の見立てが違うことはあります。
認識がズレることもあります。
想定外のことも起きます。
そのときに、変に意地を張らずに修正できる人は、結果的に信頼されやすいです。
仕事で素直さがないと何が起きるか
素直さがない人は、本人の能力以前に、周囲が扱いづらくなります。
たとえば、以下のような状態です。
指摘しても毎回反発する。
ミスを認めない。
自分のやり方にこだわる。
分からないことを聞かない。
報告が遅い。
認識違いを修正しない。
悪い情報を隠す。
こうなると、周囲はだんだん指摘しなくなります。
これは一見、本人にとって楽に見えるかもしれません。
でも実際には、かなり危うい状態です。
なぜなら、周囲が指摘しなくなるということは、期待されなくなることでもあるからです。
「言っても無駄」
「どうせ反発する」
「任せづらい」
「面倒だから別の人に頼もう」
こう思われると、仕事の機会も減っていきます。
素直さがないことの怖さは、怒られることではありません。
誰も何も言ってくれなくなること
だと思います。
素直さは年齢が上がるほど重要になる
若い頃であれば、分からないことが多くても、周囲が教えてくれることがあります。
多少反発しても、まだ経験が浅いから仕方ないと見てもらえることもあります。
ただ、年齢や経験年数が上がると、そうはいきません。
40代、50代になっても指摘を受け止められない。
自分のやり方を変えられない。
間違いを認められない。
これは、かなり厳しいです。
経験がある人ほど、本来は素直さが必要だと思います。
なぜなら、経験がある人ほど、自分の型ができています。
その型が強みになることもありますが、時代や現場が変われば、合わなくなることもあります。
自分の経験に固執しすぎると、今の現場に適応できなくなります。
だからこそ、経験者ほど、
「自分のやり方が今も正しいとは限らない」
という前提を持つ必要があります。
これは簡単ではありません。
でも、ここを受け入れられる人は強いです。
PMOにとって素直さはかなり重要
PMOの仕事をしていると、素直さの重要性をよく感じます。
PMOは、プロジェクトの状況を整理し、関係者と認識を合わせ、課題を見える化し、必要な調整を行う仕事です。
そのためには、自分の見立てに固執しすぎてはいけません。
現場からの違和感。
メンバーからの報告。
上位者からの指摘。
会議での反応。
資料に対するフィードバック。
こうした情報を受け取りながら、常に見立てを更新していく必要があります。
PMOが反発型だと、情報が集まりません。
都合の悪い情報を受け取れません。
関係者との信頼関係も作りにくくなります。
逆に、素直に受け取れるPMOは、周囲から情報が集まりやすくなります。
「あの人には早めに相談しておこう」
「あの人なら話を聞いてくれる」
「あの人なら変に否定せず整理してくれる」
そう思われることは、PMOにとって大きな強みです。
素直さは才能ではなく、仕事の技術
素直さは、性格だけの問題ではないと思っています。
もちろん、もともと受け取り方が柔らかい人もいます。
逆に、防御反応が強い人もいます。
ただ、仕事上の素直さは、ある程度は技術として身につけられると思います。
たとえば、指摘されたときに、すぐ反論しない。
まず一度メモする。
相手の意図を確認する。
「どこを直せばよいか」に変換する。
その場で結論を出さず、後で見直す。
これだけでも、反発はかなり減ります。
大事なのは、最初の感情をそのまま言葉にしないことです。
ムッとすることはあります。
納得できないこともあります。
言い返したくなることもあります。
でも、そこで一度止まれるか。
この一拍があるだけで、仕事の進み方は変わります。
素直に受け取ることは、自分を守ることでもある
素直に指摘を受け取るというと、負けたように感じる人もいるかもしれません。
でも、私は逆だと思っています。
素直に受け取れる人は、自分を成長させる情報を取りに行ける人です。
自分の弱点を早く見つけられる人です。
失敗を大きくする前に修正できる人です。
これは、むしろ自分を守る力です。
仕事で本当に怖いのは、指摘されることではありません。
間違ったまま進むことです。
周囲から信頼を失うことです。
誰からも何も言われなくなることです。
その意味では、耳の痛い指摘を受け入れられる人は、長い目で見るとかなり得をしていると思います。
まとめ
仕事で求められる素直さとは、言いなりになることではありません。
自分の考えを持ちながらも、他人の指摘を改善材料として受け取れること。
間違っていたら修正できること。
図星の話でも、防御より先に一度考えられること。
これが、仕事で大事な素直さだと思います。
反発したくなる気持ちは分かります。
特に耳の痛い話ほど、受け取りづらいものです。
ただ、そこで反発して自分を守るのか。
それとも、いったん受け取って次に活かすのか。
この差は、仕事ではかなり大きいです。
素直な人は、修正が早い。
修正が早い人は、仕事が前に進む。
仕事が前に進む人は、周囲から信頼されやすい。
だから私は、仕事において素直さはかなり大事だと思っています。
素直さは、従順さとは違います。
仕事を前に進めるための、受け取り方の技術
なのだと考えています。