40代ITキャリア

人は少し成功すると、なぜ調子に乗るのか(自分もやってしまった)

こんにちは。出戻りランサーです。

今回は、人はなぜ調子に乗るのかという話を書いてみます。

SNSでなんだか表面化しやすい時代でもありますよね。

  • 少しうまくいっただけで態度が大きくなる人
  • 周りを見下すようになる人
  • 急に偉そうになる人
  • 自分は特別だと思い始める人

客観的な立場としては、マウントを取っている姿はあまり気分のいいものではありません。

ただ、自分はこれを
「性格が悪い」
だけで片付けるのは少し違うとも思っています。

なぜなら、人が調子に乗るのには、それなりに理由があるとも思います。

しかも厄介なのは、
調子に乗るのは一部の人に限らない
ということです。

立場、成功体験、承認、環境。
条件が揃うと、誰でもやってしまう可能性があります。

今回は、人はなぜ調子に乗るのかを、自分なりに整理してみます。


少しうまくいくと、人は自分を大きく見積もりやすい

まず大きいのはこれだと思っています。

人は、少しうまくいくと
自分の実力を実際より大きく見積もりやすい
です。

たとえば、

  • 仕事で結果が出た
  • 周囲から評価された
  • 人に頼られた
  • 発信が伸びた
  • お金が入った

こういうことがあると、
当然うれしいですし、自信にもなります。

自信を持つこと自体は悪いことではありません。

ただ、その時に人は無意識に、

  • これは自分の力だ
  • 自分は他の人よりできる
  • 自分の考えは正しい
  • これからもうまくいく

と思いやすくなります。

ここで少しずつズレが生じ始めるんですよね。

本当は、

  • タイミングが良かった
  • 周囲の助けがあった
  • 環境が合っていた
  • たまたま刺さった

みたいな要素もあるかもしれません。

でも人は、成功すると
自分に都合よく意味づけしやすい
生き物なんだと思います。


承認されると、客観視が難しくなる

調子に乗る原因として、
承認されること
もかなり大きいと思います。

  • 褒められる
  • 持ち上げられる
  • 人が集まる
  • SNSで反応が増える
  • 仕事で頼られる
  • 自分の意見が通る

こういう状態が続くと、人はだんだん
「自分はすごいのかもしれない」
と思いやすくなります。

しかも、承認が増えると、反対意見や厳しい指摘が減ることがあります。

すると、

  • 自分の見方を疑わなくなる
  • 違和感を持たれていても気づかない
  • 周囲の温度差が見えなくなる
  • 誰も止めてくれなくなる

ということが起きやすいです。

要するに、
調子に乗る人は、調子に乗れる環境にいることも多い
んですよね。

本人だけの問題ではなく、周囲との関係も結構大きいと思っています。
とはいえ「お前最近調子乗ってんな?」なんてことは、仲が良くても言いづらことなので
誰かが苦言を呈してくれる可能性はかなり低いです。


調子に乗っているようで、実は不安の裏返しのこともある

これは少し意外に思われるかもしれませんが、
調子に乗っているように見える人の中には、
不安の裏返しで強気に出ている人
もいます。

たとえば、

  • 本当は自信がない
  • 下に見られたくない
  • バカにされたくない
  • 自分の立場を守りたい
  • 不安を隠したい

こういう気持ちが強いと、逆に

  • 偉そうにする
  • 上から話す
  • 必要以上に自分を大きく見せる
  • 人を下げて自分を保つ

みたいな態度になることがあります。

つまり、
本当に余裕があるから調子に乗るというより、
余裕がないから調子に乗って見せる
パターンもあるわけです。

これは見ている側からすると同じよう見えますが、
内側では少し違うことが起きていると言えるでしょう。


成功体験強みにもなるが、万能感に変わると危ない

成功体験そのものは悪くありません。
むしろ、人が前に進むためにはかなり大事な要素だと思います。

ただ、問題なのはその成功体験が
万能感
に変わる時です。

たとえば、

  • 以前うまくいったやり方を絶対視する
  • 別の場でも同じように通用すると思う
  • 他人の状況を考えずに自分基準で語る
  • 一つの成功を全体に広げすぎる

こうなると、かなり危ないです。

特に仕事では、

  • 前の現場では通用した
  • 昔はこれでうまくいった
  • 自分は成果を出したことがある

という経験が、そのまま
今の正しさの証明
になってしまうことがあります。

でも実際には、環境が変われば必要な力も変わります。
人も違うし、前提も違う。

それなのに成功体験に引っ張られすぎると、
人はかなり調子に乗りやすくなる気がします。


人は、自分より下を見た時に調子に乗りやすい

これも結構あると思っています。

人は無意識に、
自分より下に見える相手と比較することがあります。

  • 自分より仕事が遅い人
  • 自分より知識がない人
  • 自分より評価されていない人
  • 自分より若い人
  • 自分より不器用な人

そういう相手を見た時に、

  • 自分は結構できる
  • こんな人たちとは違う
  • 自分はまだマシ
  • 自分は上の側だ

と感じやすいです。

この感覚が強くなると、態度に出ます。

本当は比較するなら、上も横も見るべきですが、
人はわりと都合よく比較先を選びます。

その結果、
根拠の薄い優越感
が生まれて、調子に乗るのではないでしょうか。

優越感に浸れる場所を自ら選んでいることもありそうです。


周囲が止めなくなると、人はさらにズレる

調子に乗る人を見ていて思うのは、
本人だけではなく、
周囲が止めなくなること
もかなり大きいということです。

たとえば、

  • 立場が上がる
  • 実績が出る
  • 人気が出る
  • 発言力が増す

こうなると、周りは注意しにくくなります。

  • 言いにくい
  • 空気が悪くなる
  • 嫌われたくない
  • 自分が損したくない

こういう気持ちが働くからです。

すると本人は、

  • 何を言っても通る
  • 自分の感覚は正しい
  • 別に問題ない

と思いやすくなります。

つまり、
人は調子に乗ると同時に、調子に乗ったままでいられる環境も手に入れやすい
んですよね。

これがかなり厄介です。


自分もフリーランスなりたての頃、少し調子に乗っていたと思う

偉そうに書いていますが、自分もまったく無関係ではありません。

今振り返ると、フリーランスになりたての頃は、少し調子に乗っていた時期があったと思います。

会社員とは違う働き方になり、案件ごとに評価され、お金の流れも変わる。
そうすると、どうしても
「自分は会社員の頃より自由だ」
「自分の力でやれている」
「わりとうまくいっている」
という感覚が強くなりやすいんですよね。

もちろん、実際に頑張っていた部分もあると思います。
でも今思えば、環境やタイミング、周囲との相性みたいな要素もかなりあったはずです。

それなのに当時は、そういうものを少し脇に置いて、
自分の実力を実際より大きく見積もっていたところがあった気がします。

たぶん人は、少しうまくいくと
「これは自分の力だ」
と潜在的に意味づけしやすいんだと思います。

だからこそ調子に乗る人を見ると痛く見えるのもわかるし、
同時に、自分も条件が揃えば普通にそうなる側なんだろうなとも思います。

そう考えると、他人を見て終わる話ではなく、
自分の中にもあるズレやすさとして考えておく方がいいのかもしれません。


調子に乗ること自体より、“自分を疑えなくなること”が危ない

個人的には、問題の本質はここだと思っています。

人が少し気分よくなること自体は、別に悪くありません。
誰だって、うまくいけばうれしいです。

でも危ないのは、そこから
自分を疑えなくなること
です。

  • 自分の見方は正しい
  • 自分のやり方は間違っていない
  • 周囲が分かっていないだけ
  • 反論する人がおかしい

こういう状態になると、かなり危ない。

人が調子に乗ることの怖さって、
態度が大きくなること以上に、
前提確認が飛ぶこと
にあると思っています。

自分を疑えなくなると、

  • 学ばなくなる
  • 修正できなくなる
  • 人の話を聞かなくなる
  • ズレたまま進む

ということが起きやすいです。

仕事でも人間関係でも、ここがギャップが生まれやすいのではないでしょうか。


自分も調子に乗る可能性がある、と思っている方が安全

この手の話で大事だと思っているのは、
自分も無関係ではない
と理解しておくことです。

調子に乗る人を見ると、つい

  • ああはなりたくない
  • なんであんなに偉そうなんだ
  • 見ていてきつい

と思います。

でも、本当に怖いのは、
自分は大丈夫だと思い込むことかもしれません。

人は条件が揃えば、わりと簡単に行動が変わると思っています。

  • 少し成功する
  • 褒められる
  • 誰も止めない
  • 比較対象が下がる
  • 自分を疑わなくなる

これだけで、十分予備軍と言えます。

だからこそ、自分の中に
「自分も調子に乗る可能性はある」
という前提を持っておく方がいい気がします。


では、どうすれば調子に乗りにくくなるのか

完全に防ぐのは難しいと思います。
でも、少なくとも少しは防ぎやすくなる方法はあります。

たとえば、

  • 自分の成功を、自分だけの手柄にしすぎない
  • 運や環境の要素も考える
  • 違う立場の人の話を聞く
  • 反対意見をくれる人を遠ざけない
  • うまくいった時ほど前提を見直す
  • 昔の痛い時期を忘れない

このあたりです。

要するに、
自分の感覚を絶対視しないこと
だと思います。

調子に乗ること自体より、
調子に乗ったまま自覚できないことの方が危ないので、
そこを少しでも防げる方がいいんですよね。

ま、一度調子に乗って痛い目を見た方が身に染みて分かります。
実際のところ、成功者の中でも「やらかした」「調子乗った」って記憶がある人は多いんじゃないかと思ってます。


最後に

人はなぜ調子に乗るのか。

自分なりに整理すると、

  • 少しうまくいくと自分を大きく見積もりやすい
  • 承認されると客観視が難しくなる
  • 不安の裏返しで強く出ることもある
  • 成功体験が万能感に変わることがある
  • 周囲が止めなくなるとズレが加速する

このあたりが大きいと思っています。

つまり、調子に乗るのは特別な人だけではなく、
感情のある人間としてかなり自然な流れでもあります。
これは認知バイアスとも言われている思考の偏りですね。
人は自分の信じたいものを信じやすいのもこのためかと思います。

だからこそ大事なのは、
他人を笑うことより、
自分もそうなり得ると理解しておくこと
なのかもしれません。

調子に乗らないことより、
乗りそうになった時に自分を疑えること。
そっちの方が、たぶん大事なんだと思います。

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