PMO

極端に失敗を恐れ、責任を逃れる人にはPMOは向かないと思う

こんにちは。出戻りランサーです。

今回は、少し強めの言い方になりますが、
極端に失敗を恐れ、責任を取れない人にはPMOは向かないと思う
という話を書いてみます。

責任を取りたくない人の増加や答えが豊富にある現在では、
失敗に対する耐性が低いと感じています。

自分の場合は、プライベートで興味のあることに手を出して失敗も経験しています。
そのせいか失敗への耐性と、リカバリに対処することに慣れています。

PMOという仕事は、外から見ると

  • 支援役
  • 補佐役
  • 管理の人
  • 調整役

のように見えているでしょう。

そのせいか、
「責任者ではないからそこまで重要じゃない」
と思われることがあります。

でも、自分はそうは思っていません。

たしかにPMOは、最終責任者ではないことが多いです。
ただ、実際には

  • 曖昧なことを確認する
  • 悪い情報を早く出す
  • 認識のズレを拾う
  • 宿題を明確にする
  • 誰が何を持つかを詰める

みたいな、
小さな責任を何度も引き受ける仕事
だと思っています。

だからこそ、失敗を極端に恐れる人や、責任を取りたくない人には、PMOはあまり向かないと思っています。

今回はその理由を整理してみます。


PMOは“責任が軽い仕事”ではない

まず前提として、自分はPMOを
責任が軽い仕事
だとは思っていません。

もちろん、最終的な意思決定をするのはPMや管理職であることが多いです。
その意味では、役割は違います。

でも、だからといってPMOが気楽かというと、全然そんなことはありません。

むしろPMOは、
最終責任者ではない立場でありながら、

  • 状況を見て
  • 問題を拾って
  • 伝えるべきことを伝えて
  • 前に進む形を整える

必要があります。

つまり、
派手な責任者ではないけれど、責任感がないと成立しない仕事
なんですよね。

ここを誤解して、
「補佐だからそこまで重くない」
という意識で入ると、ズレが生じやすいと思います。


失敗を極端に恐れる人は、確認や報告が遅れやすい

極端に失敗を恐れる人がPMOで苦しくなりやすい理由の一つは、
確認や報告が遅れやすいことです。

失敗を強く恐れる人は、どうしても

  • 間違ったらどうしよう
  • 今出して大丈夫か
  • まだ様子を見た方がいいか
  • 変なことを言ったら嫌がられないか

と考えやすいです。

その感覚自体はわかります。
誰だって、できれば間違えたくないし、余計な火種も作りたくありません。

でもPMOの仕事では、
この“様子見”がかなり危ないことがあります。

たとえば、

  • 課題が見えているのに出すのが遅れる
  • たぶんズレているのに確認しない
  • まずい空気を感じても何も言えない
  • 問題が小さいうちに共有できない

こうなると、後でだいたい大きくなります。

PMOは、完璧に判断してから出す仕事というより、
まずい芽を小さいうちに拾って出す仕事
でもあります。

だから、失敗を恐れすぎると、PMOとしてかなり動きにくくなるんですよね。


PMOは“正しいことしか言わない人”より、“必要なことを出せる人”が強い

PMOで強い人って、
最初から何でも正しく言える人ではないと思っています。

むしろ、

  • 今ここで確認した方がいい
  • たぶんここはズレている
  • これ、後で揉めそう
  • 先に整理した方がいい

といった
必要なことをちゃんと出せる人
の方が強いです。

もちろん、乱暴に何でも言えばいいわけではありません。
でも、責任を取りたくない人や、間違いを恐れすぎる人は、
必要なことまで飲み込みやすいです。

その結果、

  • 誰も言わない
  • そのまま流れる
  • 後で大きな問題になる

という流れが起きやすい。

PMOは、ある意味で
小さな火種を黙って見送らない仕事
だと思っています。

ここに向いているのは、完璧主義の人より、
必要なら仮説でも出していける人です。


責任を取りたくない人は、曖昧さを放置しやすい

責任を取りたくない人の特徴として、
曖昧さをそのままにしやすい
というのがあると思っています。

なぜなら、曖昧なものを明確にするには、少なからず自分が関わる必要があるからです。

たとえば、

  • 誰が持つのか決まっていない
  • 期限が曖昧
  • この会議で何を決めるのかぼやけている
  • 認識が揃っていない
  • 宿題が宙に浮いている

こういう状態って、PMOから見るとかなり危ないです。

でも、責任を取りたくない人は、

  • そこに踏み込みたくない
  • 決めにいく側に回りたくない
  • あとで責められたくない
  • 自分が仕切ったと思われたくない

という気持ちから、曖昧なまま流してしまいやすい。

ただ、PMOってまさに
曖昧なものを見つけて、少しでも明確にする仕事
なんですよね。

だから、責任回避の感覚が強いと、かなりしんどくなると思います。


PMOは“自分が責任者じゃないから関係ない”では務まらない

これも大事だと思っています。

PMOはたしかに、最終責任者とは違います。
でも、だからといって

自分が責任者じゃないから関係ない
では務まりません。

実際には、

  • この情報は出した方がいい
  • この論点は整理した方がいい
  • この会議はこのままだと危ない
  • この宿題は曖昧すぎる
  • この進め方だと後で詰まりそう

といったことを、PMOが拾うことは多いです。

ここで
「自分が責任者じゃないし」
で止まると、かなり弱い。

PMOに必要なのは、責任者の代わりになることではなく、
責任者が機能するために、自分が拾うべきものを拾う姿勢
だと思っています。

つまり、
自分が全部背負う必要はないけれど、
何も背負わない姿勢では無理なんですよね。

PMOに限った話ではありませんが、責任者でなくともPMOにはPMOの
PGにはPGの、各職務ごとに責任範囲はあるということです。


PMOに必要なのは“完璧に責任を取ること”ではなく、“小さな責任を避けないこと”

ここは誤解されたくないので、少し丁寧に書いておきます。

自分が言いたいのは、
PMOは何でも全部背負え、という話ではありません。

そんなことをしたら、ただ潰れるだけです。

そうではなく、必要なのは

  • 小さな違和感を拾う
  • 問題を問題として出す
  • 必要な確認を避けない
  • 曖昧さを放置しない
  • 今できる範囲で整理する

という、
小さな責任を避けないこと
だと思っています。

極端に失敗を恐れる人は、ここを避けやすい。
責任を取りたくない人も、ここから逃げやすい。

でもPMOの強さって、
まさにこの“小さいけど重要なところ”を確認できるかに大きな差が出ると思っています。


むしろPMOに向いているのは、“拾って出せる人”

じゃあ逆に、PMOに向いているのはどんな人か。

自分は、
拾って出せる人
だと思っています。

  • 違和感を拾う
  • 問題を拾う
  • 認識のズレを拾う
  • 面倒な論点を拾う
  • そのうえで出す

この感覚です。

もちろん、出し方には工夫が必要です。
言い方も大事ですし、場の空気も見ないといけない。

そもそも違和感や課題に気付けない人は、PMOとして活躍するのはかなり苦しいでしょう。

だから、自分の中ではPMOに必要なのは
完璧さよりも、
責任を避けずに、必要なものを拾って出せる姿勢
だと思っています。

なんでも拾う、全てレシーブする。そんな意識が必要なのかもしれません。


失敗を恐れない人ではなく、“恐れても止まらない人”が向いている

ここも大事だと思っています。

たぶん、失敗がまったく怖くない人なんてあまりいません。
自分だって、できれば嫌です。

なので、必要なのは
失敗を恐れないこと
ではないと思っています。

そうではなく、

怖くても止まらないこと
の方が大事です。

  • 間違うかもしれないけど確認する
  • 嫌がられるかもしれないけど報告する
  • うまく言えないかもしれないけど出す
  • 完璧ではないけど仮説を置く

こういう動きができる人の方が、PMOには向いていると思います。

失敗を恐れること自体より、
その恐れのせいで
動けなくなること
の方が問題になりやすいです。


最後に

極端に失敗を恐れ、責任を取れない人には、PMOはあまり向かない。
自分はそう思っています。

PMOは補佐や支援に見える仕事ですが、
実際には

  • 曖昧さを拾う
  • 必要な確認をする
  • 問題を出す
  • 早めに共有する
  • 前に進む形を整える

といった、小さな責任を何度も引き受ける仕事です。

だからこそ、

  • 失敗を極端に恐れて止まる人
  • 責任を取りたくなくて曖昧さを流す人

とは、かなり相性が悪いと思っています。

PMOに必要なのは、完璧に何でも背負うことではありません。
でも、必要なものを拾いあげる覚悟は必要です。

目立たないけれど、責任回避では務まらない。
PMOって、そういう仕事なのかもしれません。

-PMO