
こんにちは。出戻りランサーです。
今回は、フリーランスから会社員に戻る人が増えているように見えるのはなぜか、という話を書いてみます。
これは何か統計を細かく見て断定したいというより、
自分がフリーランスとしてやってきた中での感覚値として、最近あらためて考えることが増えたテーマです。
実際、自分の周りでも
- 会社員に戻る人
- 戻ることを考え始める人
- フリーランス継続に少し疲れている人
は、それなりにいる印象があります。
もちろん、フリーランスという働き方自体が悪いとは思っていません。
自分も長くやってきましたし、良さもかなりあると思っています。
ただその一方で、
フリーランスを続ける中で、
- 不当な契約形態の変更
- 単価の値下げ交渉
- フリーではなく社員契約を求められる
- 発注側の都合で条件が変わる
といったことを経験すると、
「これは個人の努力だけではどうにもならない構造の話なのでは」
と思うことがあります。
今回は、そのあたりを整理してみます。
フリーランスから会社員に戻る人がいるのは、単に安定志向だからだけではないと思う
この話をすると、
「結局、安定が欲しくなったからでしょ」
で片付けられることがあります。
たしかに、それも一部あると思います。そういう番組も見かけた気がします。
- 収入の安定
- 社会保険
- 将来への不安
- 年齢や家庭事情
こういった要素は、会社員回帰を考える理由としては自然です。
でも、自分の感覚では、
それだけで全てを説明しきれないのではと感じます。
なぜなら、実際にはもっと
取引構造や発注側の力関係
が影響しているように感じるからです。
つまり、
「自由より安定を選んだ」
というより、
フリーランスとしての条件が以前より厳しくなっているから、戻るという判断が増えやすい
面もあるのではないか、と思っています。
自分が感じたのは、契約形態の変更圧力と値下げ交渉のしんどさ
自分が特に大きいと感じたのは、
契約形態や単価に対する圧力です。
たとえば、
- フリーランス契約で入っているのに、社員契約を求められる
- 条件そのままで単価だけ下げる方向の話が出る
- 継続するなら条件変更を飲む前提で話が進む
こういうものです。
これは単純に、
「条件が合わないなら断ればいい」
という話だけでは済みにくいです。
なぜなら、案件継続や今後の関係もある中で、
個人側はどうしても立場が弱くなりやすいからです。
しかも、こういう話って、
表向きは相談っぽく始まっても、実質的にはかなり一方的だったりします。
このあたりを経験すると、
フリーランスって自由なようでいて、
実際にはかなり
発注側の都合に左右されやすい立場
なんだなと感じます。
特に大企業案件ほど、その傾向は強いように感じる
自分が経験した中では、こうした条件変更や交渉の話は、
大企業案件で出ることが多かったです。
もちろん、すべての大企業がそうだと言いたいわけではありません。
ただ、大企業案件が多い市場構造を考えると、
大企業の考え方や調達方針が、かなり広く影響しやすい状況だと思っています。
大企業は、
- 多くの案件を抱えている
- 商流の上位にいる
- 条件設計の主導権を持ちやすい
- 市場に与える影響も大きい
という立場です。
そのため、
もし大企業側に
- 単価を抑えたい
- 外部人材のコストを圧縮したい
- 業務委託より雇用に寄せたい
- コントロールしやすい形にしたい
という思惑があれば、その流れはかなり市場に波及しやすい。
だから自分は、
フリーランスから会社員に戻る人が増えているように見える背景には、
大企業の思惑や方針がそれなりに影響している可能性はある
と思っています。
業界全体として、フリーランスの単価を下げたい空気もあるように見える
ここは感覚ベースではありますが、
業界全体として
フリーランスの単価を下げたい空気
はあるように感じています。
理由はシンプルで、企業からするとフリーランスは便利な反面、高くつくこともあるからです。
- 必要な時だけ使える
- 即戦力を入れやすい
- 固定費にはなりにくい
その一方で、
- 単価は社員より高く見えやすい
- 長期化するとコスト感が気になる
- 社内に残るものが少ないように見える
- 管理しづらいと思われることもある
こうなると、企業側としては自然に
できれば安く使いたい
という方向に寄りやすいです。
特に市況が厳しくなったり、予算管理がシビアになったりすると、
真っ先に見直されやすいのが外部人材だったりします。
その結果として、
- 単価交渉が増える
- 契約条件が厳しくなる
- フリーランス採用そのものが慎重になる
という流れが起きても不思議ではないと思っています。
個人的には、中間搾取層が多いのが業界の実態だとも思うので、
直契約にすれば、コスト抑えられる可能性は高まります。
他にも対策の余地があるのではと考えています。
フリーランスが“積極採用されづらい”流れも、一因としてありそう
自分の仮説の中で、かなりありそうだと思っているのがここです。
つまり、
業界全体としてフリーランスを以前ほど積極採用しづらくなっている流れ
があるのではないか、ということです。
これは完全にフリーランス不要という意味ではありません。
実際、即戦力や専門性が必要な場面では、今も必要とされると思います。
ただ、それでも企業側としては、
- 採用コストを抑えたい
- 社員で抱えたい
- 外部比率を下げたい
- 長期的には内製化したい
という方向に寄ることは十分あり得ます。
特に景気や予算の空気が変わると、
これまで当たり前のように使っていた外部人材に対しても、
「本当に必要か?」
という目が強くなる。
そうなると、フリーランス側から見ると、
- 以前ほど案件が取りやすくない
- 条件が渋くなった
- 継続交渉がしんどい
- 契約の立場が弱くなった
と感じやすくなります。
この流れが続けば、会社員に戻る人が増えるのも自然だと思います。
フリーランスが悪いのではなく、交渉力格差がしんどい
ここはかなり大きいと思っています。
フリーランスとして働くこと自体が悪いわけではありません。
むしろ、働き方としての自由度や裁量は大きいです。
ただ、問題はそこではなく、
発注側との交渉力格差
なんですよね。
個人である以上、
- 条件変更に強く出にくい
- 単価交渉で押し返しづらい
- 関係を壊したくない
- 次の案件にも影響しそう
- 商流の中で弱くなりやすい
このあたりがあります。
つまり、制度上は対等に見えても、現実にはそうでもないことが多い。
このしんどさは、実際にやった人ほど分かると思います。
だから、自分は
会社員に戻る人がいる理由を
「安定が欲しいから」
だけで見たくありません。
むしろ、
不利な条件で戦い続けることに疲れる
という側面もかなりあると思っています。
会社員回帰は“逃げ”ではなく、合理的な判断でもある
フリーランスから会社員に戻るというと、
どこかで
- 失敗した
- 戻った
- 独立に向いていなかった
みたいに見られることがあります。
でも自分は、そうとは限らないと思っています。
むしろ、
- 市場環境が変わった
- 条件交渉が厳しくなった
- 継続するコストが高くなった
- 将来の見通しが立てにくい
こうした状況の中で、
会社員に戻るのはかなり合理的な判断でもあります。
特に、
自由そのものよりも
不利な交渉を続けるしんどさ
が強くなっているなら、なおさらです。
だから、会社員回帰は単なる後退ではなく、
状況を見たうえでの再選択と見る方が自然だと思っています。
自分の考えは、それなりに筋がいいと思っている
ここまで書いてきて、自分の考えを一言でまとめると、こうです。
- フリーランスから会社員に戻る人がいるのは自然
- その背景には、単なる安定志向だけでなく、取引構造の問題もある
- 特に大企業案件では、発注側の思惑が市場に与える影響が大きい
- 単価圧力や契約条件変更は、個人にとってかなりしんどい
- その結果として、会社員回帰は合理的な選択になりうる
つまり、
「業界全体として単価を下げたい流れがあり、その影響でフリーランスが不利になりやすい」
という自分の見立ては、それなりに筋は通っていると思っています。
もちろん、これだけが唯一の原因ではないでしょう。
でも、かなり大きい一因ではある気がしています。
最後に
フリーランスから会社員に戻る人が増えているように見える理由を考えると、
単に安定志向や年齢の問題だけでは説明しきれない気がしています。
自分の経験からすると、
- 不当な契約形態変更
- 単価の値下げ交渉
- 発注側の強い立場
- 大企業案件の影響力
- 業界全体としての単価圧力
このあたりが、かなり大きいです。
フリーランスは自由な働き方に見えます。
でも実際には、条件交渉や契約継続の場面で、かなり不利になりやすい。
そのしんどさを考えると、
会社員に戻る人が出てくるのは、むしろ自然なのかもしれません。
とはいえ、逆もあり比較的契約変更の場は持ちやすいので、単価アップが狙えたりもします。
結局はその人の仕事っぷり次第なんですよね。