
こんにちは。出戻りランサーです。
今回は、PMO経験者が独立前に考えるべきことについて書いてみます。
PMOとしてある程度経験を積んでくると、どこかで一度は考えることがあると思います。
「このまま会社員で続けるべきか」
「フリーランスPMOとしてやっていけるのか」
「独立した方が年収は上がるのか」
「そもそも、自分は独立に向いているのか」
実際、自分もそうでした。
PMOは、エンジニアのように“作ったもの”が見えやすい職種ではありません。
でも一方で、進捗管理、課題管理、会議運営、関係者調整、報告整理など、どの現場でも必要とされる役割でもあります。
だからこそ、独立できそうにも見えるし、実際にフリーランスPMOとして働いている人もいます。
ただ、個人的には
PMO経験があることと
独立してやっていけること
は、少し別の話だと思っています。
今回は、PMO経験者が独立前に考えておいた方がいいことを、自分なりに整理してみます。
まず考えたいのは、「独立したい理由」が何か
最初にかなり大事なのがこれです。
なぜ独立したいのか。
ここが曖昧だと、あとでぶれやすいです。
たとえば、
- 年収を上げたい
- 働き方の自由度を上げたい
- 会社の人間関係から離れたい
- 会社員の評価制度が合わない
- 自分の力でどこまでできるか試したい
理由はいろいろあっていいと思います。
でも、少なくとも自分の中で一度は整理した方がいいです。
なぜなら、独立すると
- 自由は増える
- でも不安定さも増える
- 年収が上がる可能性はある
- でも下がる可能性もある
- 人間関係は減る
- でも孤独や自己責任は増える
という感じで、良い面としんどい面がセットで来るからです。
なので、「なんとなく独立の方がよさそう」ではなく、
自分は何を取りにいきたくて独立するのか
をはっきりさせておくことが大事だと思います。
PMO経験の“何が武器なのか”を言葉にできるか
PMO経験者が独立前に考えるべきこととして、かなり重要なのがこれです。
自分のPMO経験のどこが武器なのかを言葉にできるか。
ここが曖昧なままだと、フリーランスになっても強みが出しにくいです。
PMO経験といっても、かなり幅があります。
- 会議運営が強い人
- 課題管理や進捗整理が強い人
- 顧客・ベンダー調整が強い人
- PMに近い立場で整理できる人
- 仕組みやルール整備が得意な人
- 混乱した現場を整えるのが得意な人
この違いは大きいです。
独立すると、会社員以上に
「この人は何ができるのか」
をシンプルに見られます。
だから、
PMOをやってきた
ではなく、
PMOとして何を整え、何を前に進められるのか
を言葉にできるかが大事です。
“会社の看板がなくても通るか”を考える
これは結構大事です。
会社員のときは、自分でも気づかないうちに
- 会社名
- 所属組織
- 役職
- 社内の関係性
- 長く関わってきた文脈
に支えられていることがあります。
もちろんそれが悪いわけではありません。
でも独立すると、その支えはかなり薄くなります。
つまり問われるのは、
会社の看板がなくても、この人の言うことは通るか
です。
- 自分の説明で相手が動くか
- 自分の整理で会議が進むか
- 自分の調整で認識差が埋まるか
- 自分の報告で判断しやすくなるか
ここがかなり大きい。
会社員PMOとして優秀でも、その強さが社内文脈に支えられていた場合、独立すると苦しくなることがあります。
逆に、どの現場でも通用する再現性がある人は強いです。
自分は“すぐ機能する人”として見られても大丈夫か
フリーランスPMOは、基本的に育成前提では見られません。
ここも独立前にかなり考えた方がいいです。
会社員なら、
- 少しずつ役割を広げる
- 現場に慣れながら覚える
- 周囲に補ってもらう
という流れがありえます。
でもフリーランスになると、かなり早い段階で
- この人は何ができるか
- どこまで任せられるか
- どれくらい一人で回せるか
を見られます。
要するに、
“入ってすぐ機能する人”として見られても大丈夫か
は大事な視点です。
ここに不安があるなら、独立そのものがダメというより、まだ準備段階かもしれません。
指示待ちのままでは厳しい
PMO経験者が独立前に考えるべきこととして、これもかなり大きいです。
自分は受け身ではなく動けるか。
会社員だと、ある程度は役割や依頼の流れがあります。
- この資料を作って
- この会議を回して
- この課題を更新して
- この論点を整理して
と、仕事が降ってくることも多いです。
でもフリーランスになると、期待されるのはそこから一歩先です。
- 何が詰まりそうか先に見る
- どこがズレているか拾う
- 必要な確認を入れる
- 話を通しやすい形に整える
- 足りない役割を埋める
つまり、
言われたことをやる人ではなく、
必要なことを拾って前進させられる人
の方が価値を出しやすい。
ここは独立前にかなり意識しておいた方がいいと思います。
“営業しなくても食べられる”とは思わない方がいい
これは現実的な話です。
PMOは比較的案件化しやすい職種ではあります。
でも、だからといって完全に受け身で食べていけるとは限りません。
たとえエージェント経由だとしても、
- どんな案件を選ぶか
- どの単価なら受けるか
- 自分をどう見せるか
- どの案件が自分に合うか
を考える必要があります。
さらに、案件が切れた時や条件が合わない時には、
次を探す動きも必要になります。
独立というと、仕事が始まった後のことばかり考えがちですが、
実際には
案件を選ぶ・取る・続ける
という視点も必要です。
PMO経験があっても、このあたりを考えずに独立するとしんどくなりやすいです。
収入だけで判断しない方がいい
独立を考える時、どうしても年収や単価が気になります。
それ自体は自然ですし、実際にPMOは独立で年収が上がることもあります。
ただ、収入だけで判断しすぎると危ないです。
なぜなら独立すると、
- 待機リスク
- 契約終了リスク
- 社会保険や税金
- 休んだ時の収入減
- 次案件への不安
も含めて考える必要があるからです。
会社員の年収と、フリーランスの売上は、そのまま並べて比較しにくいです。
もちろん、独立で収入が伸びる可能性はあります。
でも、
数字だけではなく、安定性や気持ちの負担まで含めて自分に合うか
は考えた方がいいと思います。
自分はどんな現場なら価値を出しやすいのか
これもかなり大事です。
PMOは、現場によって求められるものがかなり違います。
- 大規模プロジェクト
- システム導入
- 業務改善
- PMO事務局寄り
- 顧客折衝多め
- ベンダー調整多め
- 会議体設計や報告整理中心
など、本当に幅があります。
独立前には、
自分はどんなタイプの現場で一番価値を出しやすいのか
を整理しておいた方がいいです。
ここが見えていないと、案件選びがぶれます。
- 何となく単価だけで選ぶ
- 合わない現場で消耗する
- 強みが出にくい案件に入る
ということが起きやすい。
逆に、得意な現場が見えている人は、独立後もかなり安定しやすいです。
“孤独”と“自己責任”を受け入れられるか
これは地味ですがかなり重要です。
フリーランスは自由ですが、そのぶん孤独でもあります。
会社員なら、
- 同僚がいる
- 相談先がある
- 社内の文脈がある
- 評価も組織の中で返ってくる
ことが多いです。
でも独立すると、
- 相談できる相手が少ない
- 最後は自分で決める
- 失敗しても自分の責任
- 誰かが守ってくれるわけではない
という状態になります。
PMOの仕事って、ただでさえ人の間に立つ仕事なので、そこに孤独が重なると地味に効いてきます。
なので独立前には、
自由だけでなく、孤独や自己責任も受け入れられそうか
を考えておいた方がいいです。
独立は“今すぐ”だけが正解ではない
ここも大事だと思います。
独立を考え始めると、
「やるなら早い方がいいのでは」
と思いやすいです。
でも、自分は必ずしもそうではないと思っています。
むしろPMOは、経験が積み上がるほど強くなる面があります。
- 調整の質
- 会議の臨み方
- 問題の兆しに気づく力
- 報告の整理力
- 関係者との向き合い方
こういうものは、年数でしか積みにくい部分もある。
だから、独立を考えること自体は良いとしても、
今が本当にそのタイミングか
は冷静に見た方がいいです。
“独立したい”と“独立できる状態”は少し違います。
ここを分けて考えられると強いです。
結局、一番大事なのは“再現性があるか”
いろいろ書いてきましたが、自分の中では結局ここに尽きます。
PMO経験者が独立前に考えるべき一番大きなことは、
自分の強みは別の現場でも再現できるか
だと思っています。
- 社内連携がなくても適合できるか
- 関係性ゼロからでも整えられるか
- どの現場でも一定以上の価値を出せるか
- 会議、課題、調整、報告を自分の力で機能させられるか
ここに自信があるなら、独立はかなり現実的です。
逆にここがまだ曖昧なら、今は会社員として積み上げる時期かもしれません。
最後に
PMO経験者が独立前に考えるべきことは、単に
「案件があるか」
「単価が高いか」
だけではないと思っています。
- なぜ独立したいのか
- 自分の武器は何か
- 看板がなくても通るか
- すぐ機能できるか
- 主体的に動けるか
- どんな現場で価値を出せるか
- 孤独や自己責任を受け入れられるか
- 強みに再現性があるか
このあたりを一度整理しておくと、独立後のブレがかなり減ると思います。
PMOは独立しやすい面もある職種です。
でも、そのぶん“ちゃんと機能すること”も求められやすい。
だからこそ、独立前に考えておく意味は大きいんだと思います。