PMO

PMOは“管理する人”だと思っている人に読んでほしい話

こんにちは。出戻りランサーです。

今回は、自分がPMOをやるうえで意識していることについて書いてみます。

PMOの仕事を説明するとき、どうしても実務の話になりがちです。

もちろん、それは間違っていません。
実際にPMOがやる仕事を切っては切れません。

ただ、自分の中では、PMOは仕事だけでは語れないと思っています。

同じように進捗管理をしていても、
ちゃんと機能するPMOと、そうでないPMOがいる。
同じように会議を回していても、
前に進む会議にできる人と、そうでない人がいる。

その差は、単なる作業スキルだけでは説明しにくいからです。

自分としては、PMOをやるうえで意識していることは、
大きく分けると

  • 場を整えること
  • 物事を考えること
  • 人間を理解すること
  • 仕事にどう向き合うか

このあたりに集約される気がしています。

今回は、そのあたりを整理してみます。


PMOは“作業”だけでは機能しないと思っている

まず前提として、自分はPMOを
管理作業の仕事
としては見ていません。

もちろん、管理表を作ることも、議事録を書くことも、報告資料を整えることも必要です。
でも、それだけでプロジェクトが前に進むわけではないんですよね。

  • 話しにくい空気のまま会議が進む
  • 認識のズレが放置される
  • 誰も本音を言わない
  • 宿題が曖昧なまま残る
  • 問題が見えているのに言いづらい

こういう状態だと、どれだけ作業をしても意味が薄くなります。

だから自分は、
PMOは作業より前に
人・場・思考を整える仕事
だと思っています。

でも、PMO経験が浅い人ほど作業だけを見がちなんですよね。
作業以外のことは結構軽んじられがちな気がします。
これは言語化されていないからかもしれません。


1. まず意識しているのは、場を整えること

自分がかなり意識しているのが、場を整えることです。

そのために大事だと思っているのが、

  • ファシリテーション
  • アイスブレイク
  • 会話力
  • 空気を読むこと
  • 5分で壁打ちすること

です。

会議って、ただ始めれば自然に進むわけではありません。
話しづらい空気だと、必要な意見が出ないこともありますし、
逆に雑談っぽく流れすぎると論点がぼやけます。

なので、自分はまず
この場は今どういう空気なのか
を見ます。

緊張しているのか。
遠慮があるのか。
誰かが言いづらそうにしているのか。
話が発散しそうなのか。

このあたりを見ながら、必要なら少し柔らかくしたり、逆に締めたりします。

アイスブレイクも、ただ和ませるためではなく、
場を動きやすくするため
に使う感覚です。

それと、自分は短時間の壁打ちもかなり大事だと思っています。
5分でもいいから話すと、頭の中の整理が進むことがある。
会議の前後でも、この短いやり取りが意外と効くんですよね。


2. クリティカルシンキングと構造で考えること

次に意識しているのは、考える力です。

PMOは、目の前の話をそのまま受け取るだけだと弱いと思っています。
なので、自分はかなり

  • クリティカルシンキング
  • 分析フレームワーク
  • 視野・視座
  • 想像力

を意識しています。

たとえば、何か問題が起きた時に、

  • それは本当に問題の本体なのか
  • 表面に出ているだけで、別の原因があるのではないか
  • そもそも前提がズレていないか
  • 誰の立場で見ている話なのか

を考えます。

PMOって、見たままを並べる仕事ではなく、
構造を見て整理する仕事
だと思うんですよね。

分析フレームワークを使うのも、
賢そうに見せるためではなく、
思考の漏れを減らすためです。

視野と視座もかなり大事です。

目の前の担当者が見ている景色と、
PMが見ている景色は違う。
管理職が見ているものも違うし、顧客が見ているものも違う。

だから、自分の立場だけで判断しないように、
一段上、一歩横から見る意識
はかなり持っています。


3. 人間は怠けるし、忘れる前提で考える

これは自分の中でかなり大きいです。

自分は、PMOをやるうえで
人間は怠けるし、忘れるし、誤解するものだ
と思っています。

これは人を悪く見ているというより、
そういう前提でいた方が、現場が回りやすいからです。

たとえば、

  • 宿題は放っておくと抜ける
  • 口頭だけだと認識はズレる
  • 重要なことでも忘れる
  • 面倒なことは後回しにされる
  • 人は自分に都合よく解釈しがち

こういうことって普通にあります。

だから、

  • 曖昧なまま終わらせない
  • 誰が何をやるかを残す
  • 悪いことほど早く出す
  • 確認を怠らない

という動きが必要になる。

ここは、たぶん心理学にも近い感覚です。
人間がどういうものかをある程度わかっていないと、
「なんでこれをやってくれないんだろう」
「なんで伝わっていないんだろう」
で止まりやすい。

自分はそこを、
人間ってそういうものだよね
という前提で見ています。

この感覚は、PMOではかなり役立つと思っています。


4. ギバーであること、他者思考であること

PMOは、
自分が前に出て目立つ仕事ではない
と思っています。

もちろん必要な場面では前に出ます。
でも基本は、自分の手柄を作るというより、
周りが動きやすくなるように整える仕事です。

だから自分は、
ギバー、つまり他者思考型であることをかなり大事にしています。

  • 相手は何に困っているか
  • 何を言いにくいか
  • どうすれば動きやすくなるか
  • どんな形なら伝わりやすいか

こういうことを考える方が、
PMOとしては機能しやすいと思っています。

もちろん、何でも相手に合わせるという意味ではありません。
ただ、
自分が言いたいことより、相手にどう届くか
を優先する感覚はかなり大事です。


5. 素直さは地味だけどかなり重要だと思っている

性格の話でいうと、自分は
素直さ
をかなり大事だと思っています。

PMOって、いろんな立場の人と関わるので、
自分の考えに固まりすぎていると結構しんどいです。

  • まず聞く
  • 一度受け止める
  • 見えていない前提があるかもしれないと思う
  • 自分の理解がズレている可能性を残す

こういう姿勢があると、かなりやりやすいです。

逆に、
「自分は正しい」
「相手の説明が悪い」
に寄りすぎると、話が詰まりやすい。

PMOは人の間をつなぐ仕事なので、
素直さってかなり土台になる気がしています。


6. 空気を読むことは、感覚ではなく技術だと思っている

「空気を読む」という言葉は、少し曖昧に聞こえるかもしれません。
でも自分は、これもかなり大事だと思っています。

ただし、雰囲気に合わせるという意味ではありません。

自分が見ているのは、

  • 誰が話しづらそうか
  • どこで違和感が出ているか
  • 誰が納得していないか
  • ここで深掘るべきか
  • 今は止めた方がいいか

みたいなことです。

つまり、空気を読むというより、
場の状態を観察する
ということです。

これは生まれつきの能力ではなく、鍛えられるものだと思っています。
人の反応を見る。
会議の流れを見る。
言葉に出ない違和感を拾う。

こういうことを意識すると、少しずつ精度は上がる気がします。


7. 自責で考えること、悪いことはすぐに報告すること

仕事への向き合い方でいうと、
自分はかなり

  • 自責思考
  • 悪いことは速攻で報告

を意識しています。

もちろん、何でも自分のせいだと言いたいわけではありません。
でも、問題が起きた時に

  • 自分にできたことはなかったか
  • どこで拾えたか
  • 何を見落としたか

を考えることが、次につながりやすいです。

それと、悪いことほど早く出す。
これはPMOに限らず、プロジェクトにおいてはかなり大事だと思っています。

悪い情報って、つい様子見したくなるんですよね。
でもたいてい、報告が遅れるほど問題は大きくなります。

なので、

  • 問題は小さいうちに出す
  • 隠さない
  • ぼかさない
  • 早く共有して、早く整える

をかなり意識しています。


8. タスクは“見えているもの”だけではなく、その先を想像する

PMOをやっていると、
目の前に出てきたタスクだけ見ていると対応が遅くなります。

なので自分は、

  • この後に何が起きそうか
  • 誰が詰まりそうか
  • どんな確認が必要になるか
  • この会議のあと何が宿題になりそうか

を、できるだけ先に想像するようにしています。

要するに、
タスクを受け取るのではなく、タスクを予測する
感覚です。

これができると、少し先回りした動きができます。
PMOは、後追いだけだと苦しくなりやすいので、
この想像力はかなり大事だと思っています。


9. 結局、PMOは人間理解と実務推進の仕事だと思う

いろいろ書いてきましたが、
自分の中ではかなりシンプルです。

PMOをやるうえで意識していることは、結局

  • 人を理解すること
  • 場を整えること
  • 物事を考えること
  • 前に進めること

に集約されます。

だから自分は、PMOを単なる管理の仕事とは思っていません。

むしろ、
人間理解と実務推進の仕事
だと思っています。

進捗表も、課題表も、会議運営も、そのための手段です。


最後に

自分がPMOをやるうえで意識していることを整理すると、かなり多いです。

  • ファシリテーション
  • アイスブレイク
  • クリティカルシンキング
  • 分析フレームワーク
  • 会話力
  • ギバー
  • 素直さ
  • 人間理解
  • 空気を読む
  • 視野・視座
  • 想像力
  • 自責
  • 悪いことは速攻報告
  • タスクを想像して計画する
  • 壁打ち
  • 心理学

こうして並べるとバラバラに見えますが、
自分の中では全部がつながっています。

PMOは、管理表を更新するだけの仕事ではありません。
人と人の間をつなぎ、場を整え、実際に物事を前へ進める仕事です。

だからこそ、こういうことを意識しながらやっています。

これらのことを最初から意識したわけではありませんし、
最初から関連付けできていたわけではありません。

こういった気付きや、普段無意識に意識していることなどを共有していくので
よければまた見てくださいね。

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-PMO