こんにちは。出戻りランサーです。
今回は、高卒でIT業界に入り、なんだかんだで20年以上この業界で食ってきた話を書こうと思います。
最初に言っておくと、自分は、いわゆるキラキラしたキャリアを歩いてきたわけではありません。
有名大学を出たわけでもないし、若い頃から圧倒的なスキルで周囲をうならせてきたわけでもない。
むしろ、遠回りもしたし、寄り道もしたし、「これ、この先大丈夫か?」と思う時期も何度もありました。
それでも、結果として20年以上、IT業界で仕事をしてきました。
なのでこの記事では、
- 高卒でIT業界に入れるのか不安な人
- 学歴がないことで引け目を感じている人
- 今もこの業界でやっていけるのか迷っている人
そんな人に向けて、自分の実感ベースで書いてみます。
きれいな成功談ではなく、高卒でIT業界に入って、泥くさく食ってきた話です。
ちなみに、完全な未経験だったわけではなく、高校時代は情報系の学科に通い、簡単なプログラミングを学んでいました。そこが、今思えばIT業界に入る最初の入口だったのかもしれません。
高卒でIT業界に入ることに、不安がなかったわけじゃない
今でこそ「学歴よりスキル」と言われることが増えました。
でも、実際に現場で働いてきた感覚で言うと、そんなに単純な話でもありません。
高卒で社会に出ると、やっぱりどこかで学歴を意識する場面はあります。
若い頃は特に、「大卒の人と比べて自分は不利なんじゃないか」と感じることがありました。
IT業界に入っても、それはゼロではありませんでした。
周りには普通に大卒の人もいるし、話していて「ああ、自分とはスタート地点が違うんだな」と思う瞬間もある。
転職の場面でも、学歴がまったく見られないとは言い切れません。
だから、「高卒でも全然問題ありません」と軽く言うつもりはないです。
正直に言えば、不安はありました。
ただ、その一方で思うのは、IT業界は他の業界と比べると、実務経験がものを言いやすい世界でもある、ということです。
最初から武器があったわけではない
誤解のないように言うと、自分は最初からITに強かったわけではありません。
高校時代は情報系の学科に通っていたので、簡単なプログラミングには触れていました。
当時はPCが今よりもだいぶ高価な時代で普及もしていなかったので、ポケコンと呼ばれる簡易な端末を購入し触っていたものです。
なので、完全なゼロからのスタートではありません。
ただ、それで即戦力だったかと言えばまったくそんなことはなく、社会に出てからは、やっぱり現場で怒られながら覚えていくことの方が圧倒的に多かったです。
若い頃からコードを書きまくっていたわけでもないし、技術の話を延々できるタイプでもありませんでした。
最初の頃は、かなり普通に、いや、もしかすると普通以下に、現場で怒られながら覚えていった側の人間です。
やっていたことも、最初はものすごく地味でした。
- 言われたことをちゃんとやる
- わからないことを聞く
- 納期を守る
- ミスを減らす
- 現場の空気を読む
そんなことの積み重ねです。
派手さはありません。
でも振り返ると、こういう基本的なことが、あとになって効いてきた気がします。
高卒で入ると、最初から肩書きや学歴で評価されることは少ないです。
だからこそ、仕事ぶりそのもので信頼を積むしかない。
自分はたぶん、そこを少しずつ積み上げてきたんだと思います。
学歴より先に見られるものがある
高卒だと、最初の入り口では不利を感じることがあります。
これは否定しません。
でも、数年仕事をしていくと、少しずつ見られるものが変わってきます。
IT業界で問われるのは、結局のところ、
- 何をやってきたか
- どんな現場を経験したか
- どんな役割を担ってきたか
- 周囲とどう関わってきたか
このあたりです。
学歴よりも、「この人は現場で何ができるのか」が大きくなってくる。
自分も年数を重ねるにつれて、
「高卒かどうか」よりも「この人に任せて進むかどうか」で見られる場面が増えました。
たとえば、
- トラブル時にどう動くか
- 調整が必要な場面でちゃんと立てるか
- 資料を整理して、周囲に伝わる形にできるか
- 関係者とのやり取りをうまく回せるか
こういうのは、学校で教わるというより、仕事の中で身についていくものです。
高卒でキャリアを作るなら、ここはかなり大事だと思っています。
学歴で勝負しにくいなら、積み上げた実務で勝負する。
シンプルですが、これに尽きます。
楽だったわけではない
ここまで読むと、「高卒でもIT業界なら何とかなるんだな」と見えるかもしれません。
でも、そんなに簡単でもなかったです。
不安はずっとありました。
このままで食っていけるのか。
年齢を重ねても通用するのか。
新しい技術についていけなくなったらどうするのか。
転職するときに不利になるんじゃないか。
そういう不安は、たぶんずっとありました。
IT業界は変化が速いので、一度覚えたことだけで安泰という感じでもありません。
だからこそ、「自分には学歴がないんだから、せめて現場での価値は出さないとまずい」という感覚は、いつもどこかにありました。
ただ、今思うと、それが悪いことばかりでもなかったです。
変に慢心しないし、自分に何ができるのかを考える癖がついたからです。
技術だけじゃなく、“一緒に仕事しやすい人”は強い
20年以上この業界にいて思うのは、長く食っていくために必要なのは、必ずしも「すごい技術力」だけではないということです。
もちろん技術は大事です。
それは間違いないです。
でも現場では、それと同じくらい、
- 話が通じる
- 連絡がちゃんとしている
- 抜け漏れが少ない
- 面倒なことを投げ出さない
- 調整役として機能する
こういう一緒に仕事しやすい力が求められます。
自分は、天才型でもなければ、圧倒的な技術者でもありません。
でもその代わり、「この人がいると進む」「とりあえず入ってもらえると助かる」と思ってもらえるような動き方を、結果として身につけてきました。
PMOの仕事なんかは、まさにそうです。
表には出にくいし、地味です。
でも、現場では意外と必要とされる。
高卒でキャリアを積むなら、こういう派手ではないけど現場で効く力を育てるのは、かなり現実的だと思います。
IT業界=コミュ障と言われたこともありましたが、コミュニケーションはどの業界でも重要です。
寄り道したからこそ見えたこともある
自分は、ずっと一直線にITだけをやってきたわけではありません。
途中で他業種にも寄り道しました。
正直、キャリアとして見れば、もっと一直線に積み上げた方が見栄えは良かったかもしれません。
でも、寄り道したからこそ見えたこともあります。
他業種を経験すると、IT業界の良さも悪さも見えてきます。
当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃなかったと気づくこともある。
逆に、IT業界で身につけたスキルが、別の仕事で思った以上に通用しないこともある。
そういう経験をしたうえでIT業界に戻ると、
「自分は結局どこで食っていくのか」
「何が自分の武器なのか」
を嫌でも考えるようになります。
自分にとっては、その寄り道も無駄ではありませんでした。
きれいな履歴書にはならないかもしれない。
でも、人生の解像度は上がった気がします。
そして、寄り道したことも含めて全ての経験を今の仕事にも活きているし活かそうともしています。
寄り道したからこそ今の自分の総合力になっていると思っています。
高卒でIT業界を目指す人に伝えたいこと
もし今、高卒でIT業界を目指している人や、すでに働いていて学歴に引け目を感じている人がいるなら、伝えたいことがあります。
まず、学歴の影響がゼロだとは思わない方がいいです。
そこは現実としてあります。
でも同時に、IT業界は仕事の積み上げがちゃんと武器になりやすい業界でもあります。
最初からすごい技術者でなくてもいい。
まずは現場で信用されること。
続けること。
少しずつでも経験を積むこと。
それが本当に大事です。
そして年数を重ねるほど、学歴だけでは測れない部分が効いてきます。
自分は別に、誰かに誇れるような華やかな成功者ではありません。
でも少なくとも、高卒でこの業界に入り、20年以上食ってきたという事実はあります。
それだけでも、「高卒だから無理」と決めつける必要はないんじゃないか。
自分はそう思っています。
最後に
高卒でIT業界に入り、気づけば20年以上この仕事で食ってきました。
ずっと順調だったわけではありません。
不安もあったし、迷いもあったし、寄り道もしました。
それでも続いてきたのは、IT業界が学歴だけで決まる世界ではなかったことと、自分なりに現場で必要とされるものを積み上げてきたからだと思います。
このブログでは、こういう話をきれいごと抜きで書いていくつもりです。
もし今、学歴や年齢で不安を感じているなら、
「それでも何とかやってきた人間もいる」
そんな話のひとつとして、この記事を受け取ってもらえたらうれしいです。