未分類

異業種を経験してからITに戻って気づいた、IT業界の良さと悪さ

こんにちは。出戻りランサーです。

今回は、異業種を経験してからIT業界に戻って気づいたことを書いてみます。

自分は、ずっと一直線にITだけをやってきたわけではありません。
途中で少し寄り道をして、Webライター、葬儀派遣、飲食店バイトなど、ITとは違う仕事も経験しました。

キャリアとして見れば、あまりきれいな経歴ではないかもしれません。
でも、あの寄り道があったからこそ、IT業界の見え方が変わったのも事実です。

同じ場所にずっといると、それが当たり前になります。
でも一度外に出ると、当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなかったと気づく。
良いところも見えるし、逆に「うわ、これはIT業界の悪いクセだな」と思うところも見えてきます。

今回はそんな話を、良い面も悪い面も含めて、正直に書いてみます。


IT業界を離れて初めて、“当たり前”じゃなかったことに気づいた

IT業界に長くいると、

  • パソコンを使って仕事をする
  • 資料や情報をデータで管理する
  • チャットやメールでやり取りする
  • 会議で進捗や課題を整理する

こういうことが当たり前になります。

でも異業種に行くと、そうでもない場面が普通にあります。

仕事の進め方がかなり属人的だったり、
情報共有が口頭中心だったり、
記録がきれいに残っていなかったり、
「誰が何をやるのか」が曖昧だったりする。

もちろん業種によって事情は違うので、それが悪いとは言い切れません。
ただ、IT業界で当たり前だった“整理して進める感覚”は、かなり特殊だったんだなと思いました。

ITに戻ってからは、
「この業界、面倒くさいところも多いけど、やっぱり情報整理の文化は強いな」
と感じるようになりました。


IT業界の良さ1:スキルや経験が比較的わかりやすい

異業種を経験して感じた、IT業界の大きな良さのひとつは、スキルや経験が比較的見えやすいことです。

たとえば、

  • どんな案件をやってきたか
  • どんな工程に関わったか
  • どんなツールを使ってきたか
  • どんな役割を担ってきたか

このあたりが、職務経歴として比較的整理しやすいです。

もちろん、全部がわかりやすいわけではありません。
でも少なくとも、「何をやってきた人なのか」がある程度見える業界だと思います。

異業種だと、経験がうまく言語化されにくいこともあります。
働いて身についたことはあっても、それが転職市場や外部評価につながりにくいことがある。

その点、IT業界は実務経験を積んでいけば、
良くも悪くも「何ができる人か」を説明しやすい。
これは大きいです。


IT業界の良さ2:学歴より実務が効いてくる場面がある

自分は高卒なので、ここはかなり実感があります。

もちろん、学歴の影響がゼロとは言いません。
特に若い頃は、入り口で不利を感じることもあります。

でも、年数を重ねると、IT業界は比較的実務経験で見てもらえる場面が多いです。

  • 何ができるか
  • 現場でどう動けるか
  • どんな案件を回してきたか
  • 問題が起きた時にどう対処できるか

このあたりが効いてきます。

異業種を経験すると、なおさらその感覚が強くなりました。
IT業界はしんどいことも多いですが、積み上げたものがゼロになりにくい。
それは、この業界のかなり大きな良さだと思います。


IT業界の良さ3:働き方の選択肢が比較的広い

これも戻ってから改めて感じたことです。

IT業界は、

  • 会社員
  • 派遣
  • 契約
  • フリーランス
  • 副業

など、働き方の選択肢が比較的広いです。

もちろん、どれにも大変さはあります。
でも、「今の働き方が合わないなら、別の形に寄せる」という選択肢が取りやすいのは強いです。

異業種だと、どうしても働き方の自由度が低かったり、経験の横展開がしにくかったりします。
その点、ITはスキルや経験をベースに、働き方を少し変えやすい。

自分がフリーランスに戻れたのも、この業界だからこそだと思っています。


ただし、IT業界にはIT業界のしんどさがある

ここからは悪い面です。

一度外に出たからこそ、IT業界のしんどさも、前よりはっきり見えるようになりました。

IT業界は、ずっと変化に追われる業界です。

新しい技術。
新しいツール。
新しいやり方。
しかも、覚えたら終わりではなく、次々更新される。

この感覚は、やっぱりしんどいです。

異業種にも大変さはありますが、IT業界のしんどさは、肉体的というより頭がずっと休まりにくいしんどさかもしれません。

経験があるほど楽になる部分もあります。
でも、経験があるからこそ「この先も追いつけるか」と不安になる部分もある。

これは、IT業界独特の疲れ方だと思います。


IT業界の悪さ1:言葉が通じているようで通じていない

IT業界に戻って思ったのは、この業界は言葉が多いわりに、意外と話が通じていないことがある、ということです。

資料はある。
会議もしている。
チャットも飛び交っている。
でも、実は認識が揃っていない。

これは本当によくあります。

異業種では、もっとストレートに「伝わってないな」が見えることも多かったですが、IT業界は逆に、うんうんと頷き伝わっている感だけのことがある。

言葉や資料が整っているぶん、ごまかしも効いてしまう。
ここは、IT業界の悪いクセだと思います。

PMOをやっていると、なおさらそこを感じます。
「会議したのに決まっていない」
「議事録はあるのに認識がズレている」
「同じ話を聞いたのに成果物が異なる」
みたいなことは普通に起こります。


IT業界の悪さ2:人より仕組みを優先しすぎる場面がある

IT業界はロジックや効率を大事にします。
それ自体は悪いことではありません。

でも時々、人の感情や現場の体力を置いてけぼりにしたまま話が進むことがあります。

スケジュールは正しい。
管理表も合っている。
理屈も通っている。
でも、現場はもうかなり疲れている。

こういうズレは、IT業界でわりと起きやすいです。

異業種を経験すると、「理屈が正しいこと」と「現場が回ること」は別なんだな、と改めて感じます。
IT業界は、そこを見失うと一気に息苦しくなる。


IT業界の悪さ3:できる人に寄りかかりやすい

これも戻ってからよく思いました。

IT業界は、できる人が本当に頼られます。
でもその一方で、できる人に仕事が集まりすぎることがかなりあります。

  • あの人に聞けば早い
  • あの人がいれば回る
  • とりあえずあの人に振る

こういう状態になりやすい。

もちろん、どの業界でもある話です。
でもIT業界は、業務が複雑で専門性もあるぶん、その傾向が強い気がします。

結果として、頼られる人ほど疲弊しやすい。
しかも、周囲は「優秀だから大丈夫」と思ってしまう。

これは、IT業界の構造的なしんどさのひとつだと思っています。
個人的には、自分に仕事を集めていただくのは結構。
ただ、その分対価は増してもらえれば十分です。そうならないことは多いですが。


異業種を経験したからこそ、“ITに戻る理由”も見えた

悪いところもいろいろ書きました。
でも、それでも自分はITに戻りました。

なぜ戻ったのかと言えば、結局この業界には、

  • 積み上げた経験が活きやすい
  • 働き方の選択肢がある
  • 年齢を重ねても役割を変えながら残りやすい
  • 情報や仕事の整理が比較的しやすい

という良さがあるからです。

異業種を経験すると、「IT業界のしんどさ」は見えるようになります。
でも同時に、「IT業界だからこそまだやりやすいこと」も見えてくる。

自分にとっては、その両方が見えたうえで、やっぱり戻る理由があった、という感じです。
IT業界に戻るにあたっては転職も経験済だったので、会社員よりはフリーランスが良いのではと考え、今に至っています。


一度外に出ると、IT業界を過剰に神格化しなくなる

これも大きかったです。

ずっと同じ業界にいると、どうしてもその業界を中心に物事を見がちです。
でも一度外に出ると、IT業界は万能でも最強でもなく、良さも悪さもはっきりある、ひとつの業界として見えるようになります。

これが個人的にはよかったです。

前より過剰に期待しなくなったし、逆に必要以上に悲観もしなくなりました。

「IT業界はすごい」でもなく、
「IT業界は終わってる」でもなく、
向いている人にはかなり強いけれど、しんどいところも普通に多い業界

今はそのくらいの温度感で見ています。


最後に

異業種を経験してからITに戻ると、この業界の良さも悪さも前よりよく見えるようになります。

実務経験が活きやすいこと。
働き方の選択肢があること。
積み上げたものがゼロになりにくいこと。
これは、IT業界のかなり大きな良さです。

その一方で、変化が速いこと。
人より仕組みを優先しすぎることがあること。
できる人に負荷が寄りやすいこと。
そういうしんどさも、やっぱりあります。

結局のところ、どの業界にも良い面と悪い面がある。
でも一度外を見たからこそ、自分にとってIT業界のどこが合っていて、どこがしんどいのかが前よりわかるようになりました。

このブログでは、こういう寄り道したからこそ見えた話も、きれいごと抜きで書いていこうと思います。

-未分類